◆2年議論した末に 市長に下駄預ける

旭川市議会の第1回定例議会最終日の22日、私立旭川大学を市立化すべきかどうかを2年間議論してきた特別委員会の最終報告があった。旭川市が市立大学を設置することの利点を認めながら、旭川大学の市立化については委員たちの意見が最後まで割れ、是非についての意思をはっきり示せない報告となった。議会が西川市長に下駄を預けた格好だ。P20190322大学特委最終報告市長は4月にも判断を下す可能性がある。

最終報告は本会議場の演壇で、中川明雄委員長が読み上げた。

それによると、若者の流出抑制、人材流入、学費の負担軽減など、市立大学設置の利点については意見が一致した。しかし、旭川大学をベースとすることには「旭川大学の施設を活用することが現実的」とする賛成論に対し、「不確定要素が多いため現時点での判断は困難」「多くの課題が解消されていないので断念すべき」という慎重論、反対論があり、「委員会として意見を集約することは見送らざるを得ない」と結論づけた。(詳しくは→http://azumanaoto.blog.jp/archives/1074266734.html)。

 西川市長は1月の委員会で、市長としての判断は、この最終報告を見てから下す方針を示していた。この時も、市長が議会に下駄を預けたようなものだったが、今回、その下駄が再び市長に返される格好となった。市民から共同体の意思決定を託された議会の、能力不足があらわになった象徴的な事態と言える。

ただ、議会の意思がこのように中立的なものになったことで、西川市長としては賛成論、反対論いずれにも引きずられず、フリーハンドで判断できる状況となったとも言える。

             ◇

3月議会が閉幕

 第1回定例議会(3月議会)はこの日、平成31年度の市の各会計予算案や条例改正案、政府に対する意見書案など議案47件をすべて原案通り可決し、31日間の日程を終えた。

 

写真=最終報告を読み上げる中川明雄委員長(壇上、3月22日、旭川市議会本会議で)