◆住民説明会、近く開催へ

 

 旭川市がポプラなど街路樹64本の伐採を計画している問題で、市は14日、今年度の伐採実施を中止し、樹木の調査と倒木の危険性診断をやり直すことを表明しました。64本に倒木の恐れがあるという、これまでの調査と診断に、環境団体から疑いを指摘されたためです。再調査は道立林業試験場(美唄市)が行います。

P20190314ポプラ質問 市議会の予算委員会で、あずま直人(無所属)の質問に対し、土木部の責任者が答えました。

 この問題は、緑が丘・神楽岡両地区の境界にあるポプラとドロノキの並木(全長750メートル)を巡るものです。市は昨年夏、樹木110本を対象に、倒木の危険性を一人の樹木医に調べさせました。その調査結果と診断をもとに、当初は今年1月からポプラ62本とドロノキ2本を伐採する計画でした。「安全が第一」「貴重な緑を守って」「景観を変えないで」などと、住民や環境団体から賛否両論の声が上がり、伐採を延期していたのです。

 

◆道立試験場が再調査

14日の議会での市の説明は次のような内容です。

① 危険性調査の方法や診断結果に対し、環境団体から疑いの指摘を受けた。数値の誤りなど単純ミスがあったほか、専門的な検討も必要であり、疑いは解消できない。
② 倒木の危険性があることの確認ができないため、今年度の伐採は中止する。
③ 樹木の再調査を道立林業試験場が雪解け後に行う。旭川市のお金は使わず、試験場が技術支援業務として行う。
 再調査の結果、倒木の危険性が確認された場合、新年度に(何らかの)対応をする。
⑤ 近く住民説明会を開き、これまでの検討や今後の作業スケジュールを説明する。さらに再調査の後にも、調査結果を受けた新たな対応方法について、改めて住民説明会を開いて説明する。
⑥ 新たな対応方法が決まるまでは、強風時のパトロールと通行止めで事故を防ぐ。

 

緑が丘神楽岡のポプラ並木の2 2017年7月26日 あずま直人撮影 おカタい役所が市民の指摘を受け入れ、いったん立ち止まったことは大きなことです。

 今後の焦点は再調査に移ります。昨年の樹木医の診断と、林業試験場の診断が同じなのか違うのか。そして再調査の結果を受けた市の新たな対応がどのようなものになるのか。やはり大量伐採なのか。

 多様な意見が交錯する問題です。明快な解を見つけ出すのは簡単ではありませんが、行政には住民や議会と情報を共有し、一緒に考えていく姿勢が求められます。

 

写真上=質問するあずま直人(3月14日、旭川市議会予算等審査特別委員会で)

写真下=緑が丘・神楽岡地区の境界にあるポプラとドロノキの並木(2017年7月、あずま直人撮影)