◆来年度に予算計上へ

 旭川市はユネスコ(国連教育科学文化機関)が認定する「デザイン都市」への申請を来年度に行う方針です。うまくいけば、家具・デザイン産業だけでなく、他業界や地域全体の発信力、ブランド力のアップが期待できます。デザイン的な考え方が広がり、市民の誇りや潤いある暮らしにもつながりそうです。

 これは西川将人市長の4期目の選挙公約です。今月13日の市議会で、私の質問に対し、市長は「まちの大きな魅力につながる」と、公約にした理由を述べました。経済部長は「来年度予算案にユネスコ本部へのPR活動などの費用計上を検討しています」と答えました。

 ユネスコは世界各地の多様な文化を守るため、2004年から特色ある都市を選んで、「創造都市ネットワーク」という連携プロジェクトを進めています。現在、72か国の180都市を認定し、日本では8都市が選ばれています。

 それらを文学、映画、音楽、工芸、デザイン、メディアアート、食文化の7部門に区分。デザイン部門は27か国31都市で、「ユネスコ・デザイン都市」の通称で呼ばれているのです。日本では神戸、名古屋の2市がメンバーで、旭川市はそれに続こうというわけです。申請と審査、認定は一年置きに行われ、2019年がその年にあたります。


◆IFI宣言を足掛かりに



P20170621IFI宣言 「世界遺産」のようにユネスコブランドが得られれば、様々なメリットがありそうです。審査段階でライバル都市の台頭も予想され、実現可能性が気になります。
 西川市長は議会で、「本市は国際家具デザインフェアを継続的に開催し、IFIインテリア宣言(※)に調印するなど、デザイン振興の先進的な都市です」と、自信を見せました。神戸、名古屋IFI宣言を足掛かりにユネスコの認定獲得に成功しています。都市の規模は大きく違いますが、旭川にも勝算がありそうです。


P20181213四定あずま一般質問 私は「産業だけでなく教育や福祉など幅広い分野に、デザイン的な展開が必要でしょう。公立大学の新学部構想とも重なります」と指摘しました。ユネスコへの貢献活動も求められるようで、費用対効果の検証も課題です。
 
2019年は、デザイン都市を巡る様々な動きが注目されます。

IFI=国際アーキテクト/デザイナー団体連合の略称。世界110か国が加盟するインテリアデザイナーの国際組織。旭川市は2017年6月に宣言に調印した。


写真上=旭川市がIFIインテリア宣言をした調印式(20176月21日、ココデで、あずま直人撮影)
写真下=ユネスコ・デザイン都市について質問するあずま(2018年12月13日、市議会で)