土砂で埋もれt用水路20180718 今月上旬の豪雨で洪水に見舞われた旭川市ペーパン地区の古屋農園で18日、土砂やゴミでふさがれた用水路の復旧作業を手伝いました。

 ぐちゃぐちゃに絡み合った葦(あし)や雑草の塊、泥だらけの流木や丸太、用途不明のプラスチック袋、大小の石ころ…。水路に残った邪魔モノたちを手で片っ端からつかみ出しました。ゴム長靴はズブズブと泥の中に沈み込みます。旭川も30度近い炎天下。「北日本」豪雨のむごさを実感しました。

 すでに大勢のボランティアたちの手によって、かなりの流入物は除かれたそうですが、田んぼはまだ水の入れ替えができません。このままでは中の水が腐って、途中まで育った稲がだめになってしまいます。

■うかつに復旧を進められない事情も


全面的にダメになった田 20180718 「これ以上は人力では無理だろう」。こう話す古屋さん親子は、ユンボ(小型ショベルカー)を農協から借り、応急の水の通り路を掘りたい考えです。ユンボの下敷きになる部分の稲は犠牲にする覚悟です。
 ところが、むやみに自力で工事を進めてしまうと、今後予想される国の復旧工事からそこが外される恐れがあるのです。「どこからどこまでを公費で直してくれるのか。その線引きをはっきりしてくれないと、うかつに手を出せない。早く教えてほしい」。この日、農園を訪れた旭川市農政部の職員2人に、古屋さんはジレンマを訴えました。

 職員たちは現時点でわかる復旧事業の見通しをなんとか説明。過去の例として、40万円以下の少額工事なら国ではなく市の支援対象になり、かかった費用を事後的に市費で補助したケースがあると述べました。

 19日には、今回洪水を起こしたペーパン川・倉沼川の復旧と治水について、行政や農業関係者らが話し合う会議が上川総合振興局で開かれます。西日本で豪雨被害の全容が次第にあらわになる中で、北日本でも復旧・復興の本格化と抜本的な治水対策が急がれています。

写真=洪水の跡が残る水田(7月18日、ペーパン地区の古屋農園で、あずま直人撮影)

【ご参考】

▼旭川市から「大雨により被害を受けた方への支援について」→

http://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/kurashi/320/323/d064324.html

▼旭川あずま通信過去記事→

http://azumanaoto.blog.jp/archives/1071939397.html