20160823旭川増水 防災部長「私どもの情報収集ミスでした」、あずま「むしろ市役所の対応が遅れることも想定した仕組みにするべきでは」――。先の旭川市議会第3回定例会で、こんな質問をしました。台風のときに避難所のカギが閉まっていた問題についてです。防災の「自助、共助、公助」を考える貴重な経験になったと思います。やり取りをご紹介します。

(9月21日のあずま直人の一般質問より要約。「お役所言葉」は普通の日本語に直しました)


避難所のカギが閉まっていた

あずま  8月に台風が連続して接近したとき、旭川市は避難所を開いたり住民を誘導したりしました。いま振り返って、そうした対応をどう評価し反省していますか。


防災安全部長  あらかじめ避難所用施設に指定していた公共施設のいくつかで、(市職員が行って)避難所を開設する前に市民の方が避難に来られたことがありました。カギが開かず、中に入るまで時間がかかりました。 

 浸水の状況や規模が対策本部に正確に伝わらなかった情報収集のミスによるものと考えています(注=その付近で川が危険なほど増水していることを市の対策本部がつかんでいなかった、という意味)。指定避難所を的確に開設しなければならないことを、改めて感じました。

「完璧追求」こそ危険

あずま その時は避難者から市役所に連絡が入り、20160921あずま一般質問カギを保管している近所の人(一般市民)に市が連絡してカギを開けてもらうまで、約1時間かかったそうですね。8月20日に上雨紛で起きた出来事だそうですが、同じケースが23日にも東旭川であったと聞いています。

 部長はいま、「情報収集ミス」だと言われましたが、そんな単純な話ではないと思います。住民が行政機関より早く危険を察知し、自主的に動くことは当然あることです。市役所が情報収集力を強化するのはけっこうですが、限界もあるでしょう。むしろ市民の自主判断を見込んで、どうあるべきか考えることが必要ではないでしょうか。

 待たされた住民の方は、たいへん不安だったと思いますが、今回のことは旭川市にとって貴重な経験だったと思います。


部長  地域住民が危機感を抱いて自主的に避難行動されることは当然と考えます。今回のことを踏まえ、すみやかな避難所開設について対応を詰めていきます。


あずま  行政が完璧を追求する思想こそ危険だと考えます。「市役所の情報キャッチが間に合わない」「行政のコントロールが及ばない」、そういうことがありうるという発想に立つべきでしょう。

 自主避難してきた人が市役所を通さずにカギの管理者に直接連絡できる仕組みにできないものでしょうか。また、命の危険が迫っている時には避難所の壁を人力でぶち破って中に入れる造りにする手もあります。私も市民と一緒に考えていきたいと思います。


*写真上=台風による大雨で増水した旭川市内の川(8月撮影、写真と記事に直接の関係はありません)、写真下=質問するあずま(9月21日)